約6割が「物価上昇の影響あり」と実感、約2割が家賃を値上げ

不動産投資家は、物価上昇による影響を感じているのでしょうか。投資用・事業用不動産サイト「ノムコム・プロ」の調査によれば、以下の結果となりました。調査を行ったのは野村不動産ソリューションズ株式会社、対象は同サイトの会員300人(投資用不動産の保有者:233人、非保有者:67人)です。

出所:野村不動産ホールディングス株式会社「投資用・事業用不動産サイト「ノムコム・プロ」 2024年度不動産投資に関する意識調査(第16回)を実施」

「影響があった」と回答したのは約6割(58.7%)。一年前と比べると、10ポイント近く増えています。

次に気になるのは、どのような影響を受けたかという点です。最多は「物件価格が高騰した」という回答で、8割近く(76.7%)にのぼりました。「建物の維持管理費が高騰した」も、約半数(48.3%)が実感しています。

そして目を引くのが、3位の回答です。約2割(21.0%)が「家賃を値上げした」と答えており、一年で倍増しています。

出所:野村不動産ホールディングス株式会社「投資用・事業用不動産サイト「ノムコム・プロ」 2024年度不動産投資に関する意識調査(第16回)を実施」

なお不動産投資に影響を与えているのは、物価上昇だけではありません。およそ3人に1人(36.3%)が「円安」による影響を実感。「家賃相場が上昇したが、管理費及び修繕積立金が上昇し、家賃上昇分が相殺された」と、決して楽ではない台所事情を吐露しています。

一方で、日経株価平均株価上昇による影響も4人に1人(24.3%)が実感。こちらは「株価値上がりにより、購入資金が増加した」「投資資金が増えた」と感じているようです。