「女性役員比率ランキング」1位はジョイフル本田

女性役員比率が高い企業を、厚生労働省 女性の活躍推進事業「女性管理職比率の高い企業ランキング」から見てみましょう。「企業規模5001人以上」という条件でのランキングは次のような結果となりました。

出所:厚生労働省 女性の活躍推進事業「女性管理職比率の高い企業ランキング」 (2024年6月時点)

1位は関東圏でホームセンターを展開するジョイフル本田で33.3%。2位のLIXILは31.3%、3位のアインホールディングスは30.7%と、上位3社は30%を超えています。4位以降は20%台の数字が並び、20位のベルクは23.5%。およそ4人に1人の割合です。

役員というと会社法上では取締役と監査役、会計参与を指しますが、同ランキングでは執行役員も含まれます。

近年では女性社外取締役を登用する企業が増えました。たしかに外部の知見を取り入れることは有意義ですし、女性役員比率も上がります。ただし女性の活躍推進の観点からは、社内でキャリアを積み、執行役員、そして役員へと昇進する女性社員を増やすことが今後の課題と言えそうです。

そこでこの記事では、ランキングから女性執行役員を積極的に登用している企業に注目し、女性活躍を促すためにどのような工夫をしているかを探りました。主な取り組みを紹介します。