2月も「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」の人気が継続

 

2月も「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」の人気は高く、SBI証券で1位、楽天証券で2位にランクインしている。同ファンドのベンチマークは、世界主要国の上場株を対象とした世界株指数「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)(配当込み、円換算ベース)」である。

米MSCIは、「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)」から中国株66銘柄を除外し、指数全体の中国株組み入れ比率を下げる一方で、インドの比率を上げると2月29日に発表した。これにより、中国からインドへの機関投資家の資金シフトが加速する可能性がある。

ACWIは47の国・地域別指数から成り、先進国や新興国の上場株を広く組み入れており、そのうち4割強が昨年来高値の水準にある。ACWIは世界全体の株価動向を反映するものとして、投資家の注目度が高い。

また、ACWIに連動する投資信託には日本の個人投資家からの資金も流入している。特に、新しい少額投資非課税制度(NISA)が始まった1月以降、三菱UFJアセットマネジメントの「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は同制度を利用した投信販売ランキングで上位を維持している。この動きは、個人投資家のグローバルな投資傾向を示しているといえるだろう。

ただ、1月末時点における組み入れ上位国では米国が62.7%と圧倒的で、インドの比率は1.7%に過ぎない。幅広い国・地域に分散投資しているが、米国株の動向に大きく影響を受けるという点には注意が必要である。

■eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
基準価額 2万2062円
信託報酬 0.05775%(年率・税込)
純資産残高 2兆2768.6億円

<騰落率>
1カ月 5.6%
3カ月 15.1%
6カ月 10.3%
1年    32.1%

※1月末時点