株高を支える投資家の期待 10年平均増収率50%

SHIFTが上場するのは東証プライム市場です。時価総額は発行済株式ベースで4561億円と、プライム上場1655社で296位に位置しています(2024年1月19日終値時点)

事業規模から見ると、これは高く評価された順位だといえます。プライム上場企業と比べると、SHIFTの売り上げや利益は大きくありません。むしろ平均を下回っています。

【プライム市場とSHIFTの業績比較】

  売上高 純利益
 プライム市場・非製造業(923社)平均 4227億円 205億円
 プライム市場・情報通信業(204社)平均   2548億円  153億円
 SHIFT(2022年8月期) 649億円 50億円
 SHIFT(2023年8月期) 880億円 62億円

※プライム市場は2022年4月~2023年3月までに決算が終了した企業の集計

出所:日本取引所グループ 決算短信集計結果SHIFT 決算短信

なぜSHIFTは投資家から支持されているのでしょうか。理由は成長への高い期待があると考えられます。

SHIFTは代表的な成長株です。2023年8月期の売上高は880億円と、2013年8月期(同13億円)から68倍に増加しました。この間、売り上げが減少した期はありません。増収率の平均値は52.6%、最小値は35.7%(2023年8月期)と大きな成長が長く続いていることがわかります。

【売上高の推移(2013年8月期~2023年8月期)】

出所:SHIFT 有価証券報告書より著者作成

足元ではSHIFTの業績はまだ小規模です。しかし高い成長実績から投資家の期待が集まっており、株高につながっていると考えられます。