外国株式型の資金流入額1位は「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」(1088.42億円)

 

外国株式型ファンドの12月資金流入額1位は、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」だった。同ファンドは三菱UFJ国際投信が運用するインデックスファンドで、「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)」に連動する投資成果を目指す。同インデックスは、約47カ国の国・地域 の銘柄で構成されている。
国内・海外先進国・新興国すべてを含む「全世界の株式」を投資対象としており、投資家はたった1本のファンドで全世界の株式に分散投資できる。また、同ファンドは業界最低水準の運用コストを目指しており、信託報酬は0.05775%以内となっている。
2023年12月は、2018年10月の設定以降で過去最高となる約1088億円の資金が流入したが、2024年から新NISAが始まり、同ファンドへの資金流入は加速している。1月9日には資金流入額が1000億円を超えたというニュースもあり、1月も高水準の資金流入が続く可能性は高いだろう。

■eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
基準価額 2万899円
信託報酬 0.05775%(年率・税込)
純資産残高 1兆8205.66億円

<騰落率>
1カ月 1.5%
3カ月 5.5%
6カ月 6.2%
1年    30.4%

※12月末時点

外国株式型の純資産残高1位は「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」(2兆9987.73億円)

 


12月の純資産残高1位は、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」だった。同ファンドは三菱UFJアセットマネジメントが運用するインデックスファンドで、米国の大型株で構成するS&P500種株価指数に連動する投資成果を目指している。12月20日には純資産残高が3兆230億円となり、2018年7月の設定から5年5カ月で3兆円を突破した。純資産残高が3兆円を突破するのは2010年10月の「グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)」以来、およそ13年ぶりとなる。2024年は「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」への資金流入が話題になっているが、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」への資金流入も加速しており、1月19日時点の純資産残高は3兆2863.73億円となっている。

■eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
基準価額 2万4281円
信託報酬 0.09372%(年率・税込)
純資産残高 2兆9987.73億円

<騰落率>
1カ月  1.5%
3カ月  5.8%
6カ月  7.1%
1年    34.6%

※12月末時点

外国株式型のリターン1位は「USバイオ・ベンチャー(限定追加型)」(27.98%)

 

外国株式型リターン1位は、「USバイオ・ベンチャー(限定追加型)」だった。同ファンドは、ベイビュー・アセット・マネジメントが運用する投資信託で、長期的に高成長が見込まれる米国の金融商品取引所に上場されている中小型バイオ関連企業の株式(預託証書を含む)40~70銘柄に投資し、信託財産の中長期的な成長を目指して運用を行う。

同ファンドの12月末時点における組入上位銘柄は、以下の通り。

1.アペリス・ファーマシューティカルズ   7.0%
2.バクサイト                                             6.2%
3.ブリッジバイオ・ファーマ                    4.9%
4.レボリューション・メディシンズ          4.9%
5.シーマベイ・セラピューティクス          4.0%

12月は+28%と高いリターンになったものの、米国の中小型バイオ株に投資しているので、ハイリスク・ハイリターンのファンドである点には注意が必要だ。また、同ファンドは2018年2月16日で購入の申込期間を終了している。

■USバイオ・ベンチャー(限定追加型)
基準価額 9721円
信託報酬 2.145%(年率・税込)
純資産残高 12.81億円

<騰落率>
1カ月  28.0%
3カ月  16.7%
6カ月  13.5%
1年      30.4%

※12月末時点