ディスコも巻き込まれた?業界の「シリコンサイクル」とは

ディスコが大きく成長したのは、半導体市場そのものが拡大したことも理由にあるでしょう。特にコロナから経済が正常化に向かった2021年・2022年は大きく成長しました。ディスコも3期連続で最高益を更新しています(2023年3月期)。

【世界の半導体市場規模】
・2020年:3兆8934億円
・2021年:4兆8038億円
・2022年:6兆3264億円
・2023年:6兆4494億円
・2024年:6兆9537億円
※2023年以降は見通し

出所:電子情報技術産業協会 世界半導体市場統計

ただし、半導体市場は一貫して拡大したわけではありません。成長率はこれまで上下に大きなばらつきが生じてきました。近年では、ITバブルの崩壊があった2001年やリーマンショックの影響があった2009年に20%以上の下落を記録しています。

【世界半導体市場の成長率(円ベース)】

出所:電子情報技術産業協会 世界半導体市場統計より著者作成

半導体市場は4年周期で好況と不況を繰り返す「シリコンサイクル」があると言われています。2010年以降に強く成長したディスコにおいても、1992年には6億円の経常損失を計上するなど、サイクルの谷を味わいました(出所:ディスコ DISCO Story)。

ただし、ディスコによれば数年周期のシリコンサイクルは近年見られなくなっているようです。電子機器のモデルチェンジの周期が短くなったことが要因の1つとしています(出所:ディスコ新卒・キャリア採用サイト 半導体業界の紹介)。