久保田雄司さん(仮名、以下同)は群馬県内の自動車部品工場に勤務する43歳。兼業農家の跡取り息子で、両親、妻の翠さん、長男の悠真君と5人で暮らしています。

悠真君は地元の中学校で成績が学年トップを争う秀才だといい、久保田さんの自慢の息子です。その悠真君が学業のライバルであり親友の影響を受けて海外ボーディングスクールの日本校に進学したいと言い出したことから、久保田家に3年間で1500万円近い教育資金をどう手当てするかという問題が生じました。

翠さんは地元の銀行から教育ローンを借りてでも悠真君の望む教育を受けさせるべきと主張します。同居する久保田さんの父親にとっても悠真君は自慢の孫、「悠真のためなら援助は惜しまない」という姿勢です。しかし、年末年始で帰省していた久保田さんの弟がその話を聞いて「身分不相応」と激怒、悠真君も自分がボーディングスクールに進学していいのか悩んでしまいます。

そんな一家の救世主となったのが、弟の妻(義妹)から紹介されたお金の専門家でした。「悠真の進学問題だけでなく、何も知らなかった私たち夫婦に資産運用の大切さとアプローチを教えてくれた」と感謝しきりの久保田さんに、問題解決に至るプロセスを振り返ってもらいました。

〈久保田雄司さんプロフィール〉
群馬県在住
43歳
男性
会社員(自動車部品会社勤務)
両親、専業主婦の妻、長男と5人暮らし
金融資産300万円

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自慢話になりますが、息子の悠真は親に似ず、幼少時から聡明でした。近所の友達が戦隊シリーズのヒーローたちに夢中になっている中で、ひとりだけ子供向けの図鑑を広げているような子だったのです。私たちがろくに調べもせずいい加減なことを言うと、「それ、違うよ」と指摘されることもしばしばでした。