優秀な経営者を見つけて、集中投資し、長期保有する

バフェットさんとの面会は、3時間半に及びました。5年後、10年後の世界を展望し熱く語るバフェットさんに、米国資本主義の良心を感じ、改めて襟を正す思いでした。

昼食の前には、オフィスにも伺いました。数十年前から使い続けるバークシャー・ハサウェイのオフィスは、社員はわずか10数人、会議室は8人しか入れませんでした。普段、バフェットさんは、ほとんど人と会わず、ここで企業のアニュアルリポートや本を読みながら未来を展望しているのだそうです。「良い会社はそう多くはない。だからこそ、見つけたら集中投資する」。これがバフェットさんの信条です。

では、どんな会社が良いのかと聞いたら、「私が今でもバークシャー・ハサウェイが大好きなように、自分の企業が大好きな社長を私は探している」との答えが返ってきました。

株式投資における最も有効な戦略は、その企業の長期的な成長の果実をシェアする優秀な経営者を見つけて、集中投資し、長期保有することです。一般の投資家が、バフェットさんのように企業のオーナーになるのは無理かもしれませんが、バフェットさんと同じような視点で、優秀な経営者や企業を探し、長期投資をすることはできるはずです。