今年の夏も暑い?「ラニーニャ現象」とは

気象庁は今月12日に「エルニーニョ監視速報(No.356)」を発表し、ラニーニャ現象が今年の夏まで続く可能性が高いと発表しました。

・ラニーニャ現象が続いている。
・夏にかけてラニーニャ現象が続く可能性が高い(70%)。その後、秋にかけてラニーニャ現象が続く可能性と平常の状態になる可能性は同程度である(50%)。

引用:気象庁 エルニーニョ監視速報(No.356) 令和4年5月12日

ラニーニャ現象とは太平洋の赤道域において日付変更線から南米沿岸の海域(北極を上に向け地球を見たとき、太平洋の真ん中から右側あたり)の海面水温が平年より低くなる現象をいいます。

ラニーニャ現象が発生すると太平洋西側の海面水温が上昇しやすくなり、夏季に太平洋高気圧(※)が日本付近まで張り出しやすくなります。高気圧に覆われると晴れて気温が上昇しやすく、特に太平洋高気圧は湿った空気を含んでいるため蒸し暑くなりやすいのです。

※太平洋高気圧:夏季に発達する高気圧。中心はハワイ諸島の東太平洋にある。

【エルニーニョ現象とラニーニャ現象の概要】

 

なおラニーニャ現象は夏までに終息する可能性もあり、またラニーニャ現象で必ずしも猛暑になるとは限りません。しかし警戒はしておいた方がいいでしょう。今のうちにご自宅のエアコンを点検してはいかがでしょうか。