戦後~現在の日経平均長期チャート

日本の代表的な株価指数「日経平均株価」は戦後の取引再開日が算出の起算日となり生まれました。東京証券取引所が1950年から公表している「東証修正平均株価」がルーツで、戦後取引が再開された1949年5月16日までさかのぼって計算が始まります。当時の上場企業495社の中から選ばれた225社の株価を平均して算出された176.21円が最初の価格となりました。

日経平均株価の史上最高値(終値ベース)は1989年に記録した3万8915.87円です。バブル崩壊後は景気が低迷し、日経平均株価は2000年台前半まで下落トレンドを形成します。その後は銀行に対する公的資金の注入などを材料に反発する場面も見られましたが、リーマンショックで再び下落。2009年に付けた7054.98円がバブル崩壊後の最安値となりました。

日経平均株価は2012年頃まで低迷しますがアベノミクスなどを背景に上昇に転じ、2021年末は2万8971.71円で取引を終えます。最初の176.21円から考えると日経平均株価はおよそ72年間で163.4倍、1年あたり7.3%のペースで上昇しました。

【日経平均株価 長期チャート(年足。1949~2021年)】

日本経済新聞社 日経平均プロフィルより著者作成

ちなみに最新の日経平均株価の実績リターンは以下の通りで、2022年は2018年以来のマイナスとなりました。

【日経平均株価 年間リターン】
・2018年:▲12.08%
・2019年:18.20%
・2020年:16.01%
・2021年:4.91%
・2022年:▲9.37%

出所:日本経済新聞社 日経平均株価 月次ファクトシート