三菱アセット・ブレインズが毎月定期的に作成している「投信マーケット概況」は、投資信託を用いて資産形成を行っている個人の方なら、必ず目を通しておいた方が良い資料です。運用実績についてはそれほど詳しく触れていないのですが、各月新規設定されたファンドの設定額、公開販売ファンドの月間資金流入額上位30ファンド、流出額下位30ファンド、純資産額上位30ファンドなどのデータが詳細に記載されているからです。

投信選びに役立つ三菱アセット・ブレインズのレポートは必見

投資信託の純資産総額には変数が2つあります。ひとつは運用開始後にも購入が続く追加設定による資金の流入と、解約による資金の流出です。そしてもうひとつが、ファンドに組み入れられている株式や債券の時価総額の増減によるものです。

投資信託を選ぶ際には、基本的に資金流入が続いているファンドを選ぶのがセオリーですが、純資産総額には組入資産の時価総額の増減が反映されるため、純粋に資金の流出入状況を把握することが出来ません。このレポートでは、上位・下位30ファンドに限定されますが、資金流出入を把握できるので、投資信託を購入する際には目を通しておくと良いでしょう。

さて、今回はすでに運用されている既存ファンドではなく、3月に新規設定されたファンドの動向について、購入の是非も含めて考えてみたいと思います。