2022年4月、三井住友信託銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「SMT日経225インデックス・オープン」の概要

三井住友信託銀行の4月ランキング1位は、「SMT日経225インデックス・オープン」だった。同ファンドは、日経平均株価(日経225)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。同ファンドの4月騰落率は、3.51%のマイナスリターンとなった。ウクライナ情勢の緊迫化や米金利上昇懸念によって売りが優勢になったからだ。ただ、日経平均株価に連動するインデックスファンドは、株価が下落する局面で買いが増える傾向にある。5月以降も日経平均株価が下落する局面では、同ファンドに買いを入れる顧客が多くなるだろう。

■SMT 日経225インデックスオープン  
基準価額 33,516円
信託報酬 0.407%(年率・税込)
純資産残高 403.74億円

<騰落率>
1カ月 -3.51%
3カ月   0.22%
6カ月 -6.28%
1年    -5.54%

※4月末時点

全体を見て:インデックスファンドが人気

三井住友信託銀行では、日米の株価指数を対象にしたインデックスファンドの人気が高かった。4位の「米国株式インデックス・ファンド」は、S&P500種株価指数(円ベース)の動きに連動した投資成果を目指すインデックスファンドである。S&P500種株価指数を対象にしたインデックスファンドでは、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の人気が高いが、三井住友信託銀行では米国株式インデックス・ファンドの人気が高い。ただ、3月は11.27%と高いリターンになったが、4月末の基準価額は20,050円と、3月末の20,943円に比べて4.3%の下落となっている。米長期金利が一時3%台を突破するなど米金利の先高感は強いので、今後も米国株は上値の重い展開が続きそうだ。それでも、同ファンドが5月以降も三井住友信託銀行のランキング上位に入るかどうかに注目だ。

■米国株式インデックスファンド
基準価額 20,943円
信託報酬 0.495%(年率・税込)
純資産残高 295.59億円

<騰落率>
1カ月 11.27%
3カ月   2.40%
6カ月 15.87%
1年     29.51%

※3月末時点