2022年4月、みずほ銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。
第1位「キャピタル世界株式ファンド」の概要
みずほ銀行のランキング1位は。「キャピタル世界株式ファンド」だった。同ファンドは世界の株式に分散投資するアクティブファンドで、3月末時点における組入上位銘柄は、以下の通り。
1.テスラ(米国) 8.5%
2.マイクロソフト(米国) 4.1%
3.アルファベット(米国) 2.9%
4.台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング(台湾) 2.9%
5. メタ・プラットフォームズ(米国) 2.2%
3月の騰落率は9.9%と高いリターンになったが、4月末時点における基準価額は20,679円と、3月末の22,235円に比べて約7%の下落となった。ウクライナ情勢の緊迫化が続いていることや、米国の金利上昇によって株式市場は売りが優勢になっているからだ。同ファンドは成長株が多いので、しばらく売りが続く可能性が高いが、5月以降もみずほ銀行のランキング上位に入るかどうかに注目だ。
■キャピタル世界株式ファンド
基準価額 22,235円
信託報酬 1.701%(年率・税込)
純資産残高 2,851.9億円
<騰落率>
1カ月 9.9%
3カ月 -3.7%
6カ月 4.8%
1年 15.9%
※3月末時点
全体を見て:外国株式ファンドの人気が高い
みずほ銀行では、4月も外国株式ファンドの人気が高かった。ランキング4位の「グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)」は、新興国を含む世界の金融商品取引所に上場している株式に投資するアクティブファンド。銘柄選定において企業の競争優位性や成長力だけでなく、ESG(環境・社会・企業統治)への取り組みも評価するのが特徴だ。3月は6.86%のプラスリターンになったが、4月末時点における基準価額は10,119円と、3月末の11,542円に比べて約13%下落している。そして、みずほ銀行ではランキング上位に入っているが、4月は約157億円の資金流出と基準価額の下落により、純資産残高は8,820.25億円と大きく減少した。国内公募追加型株式投資信託(ETF除く)の純資産残高ランキングでも、3月の3位から4月には4位に後退した。2021年まではESG投資への関心が非常に高かったが、今年になってESG投資関連ファンドのパフォーマンスが優れないことから、同ファンドも資金流出が続いている。5月以降もみずほ銀行のランキング上位をキープできるかどうかに注目だ。
■グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)
基準価額 11,542円
信託報酬 1.848%(年率・税込)
純資産残高 1兆227億円
<騰落率>
1カ月 6.86%
3カ月 -8.40%
6カ月 -6.98%
1年 -1.40%
※3月末時点