2022年4月、三井住友銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「ダブル・ブレイン・コア(スタンダード)」の概要

三井住友銀行の4月ランキング1位は、「ダブル・ブレイン・コア(スタンダード)」だった。同ファンドは4月26日に設定された「ダブル・ブレイン・コア」シリーズの一つ。英マン・グループが運用する海外ファンドへの投資を通じて、新興国を含む世界の株式、債券、商品など多様な市場を投資対象とする。そして、デリバティブ取引や為替予約取引などを主要取引対象とするのが特徴だ。同シリーズには「スタンダード」のほか、リスク水準の違いによって「ブル」「マイルド」のコースがある。 類似戦略の「ダブル・ブレイン」シリーズは、運用資産規模を適切な範囲に維持するため、現在、新規購入の受付を停止している。「ダブル・ブレイン」に変わる人気シリーズとして、5月以降も三井住友銀行のランキング上位に入る可能性は高いだろう。

■ダブル・ブレイン・コア(スタンダード)  
基準価額 9,945円
信託報酬 1.928%(年率・税込)
純資産残高 86.7億円
※5月10日時点

全体を見て:海外株式型ファンドの人気が高い

「ダブル・ブレイン・コア」「ダブル・ブレイン」シリーズ以外では、海外株式型ファンドの人気が高い。ランキング4位の「インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)」は、日本を含む世界各国(エマージング国を除く)の株式の中から、株式投資の王道である「成長+配当+割安」を追求して銘柄を選定するアクティブファンドである。また、毎月決算型で20年以上の実績を持つ唯一の世界株式型ファンドとなっている。米長期金利上昇懸念からPERの高いグロース(成長)株は売りが優勢になる一方、同ファンドが対象とする割安(バリュー)株には買いが入る傾向となっている。長期の実績があるファンドなので、5月以降も三井住友銀行のランキング上位に入る可能性は高いだろう。

■インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)
基準価額 9,356円
信託報酬 1.903%(年率・税込)
純資産残高 1,307.15億円

<騰落率>
1カ月  8.48%
3カ月 -0.23%
6カ月 10.51%
1年    17.47%

※3月末時点