2022年3月、みずほ銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「キャピタル世界株式ファンド」の概要 

みずほ銀行の3月ランキング1位は、「キャピタル世界株式ファンド」だった。同ファンドは、世界の株式に幅広く分散投資するアクティブファンドで、2月末時点における組入上位銘柄は、以下の通り。

1.テスラ(米国) 6.6%
2.マイクロソフト(米国) 4.1%
3.台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング(台湾) 3.1%
4.アルファベット(米国) 2.9%
5.ASMLホールディング(オランダ) 2.4%

ただ、直近のパフォーマンスは優れない。地域別比率では北米(60%)が最大で、米長期金利上昇やウクライナ情勢の緊迫化によって、投資家のリスク回避姿勢が強まっているからだ。しかし、2007年に運用を開始し、15年以上の実績があるので、投資家の評価も高い。4月以降も、みずほ銀行のランキング上位に入る可能性は高いだろう。

■キャピタル世界株式ファンド  
基準価額 20,223円
信託報酬 1.701%(年率・税込)
純資産残高 2,477.8億円

<騰落率>
1カ月 -1.8%
3カ月  -10.5%
6カ月    -6.7%
1年         8.3%

※2月末時点

全体を見て:海外株式型ファンドが人気

みずほ銀行では、3月も海外株式型ファンドの人気が高かった。「グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)」が、2月の5位から3位に順位が上がっている。同ファンドは、世界の成長株に投資するアクティブファンドで、2月末時点における組入上位銘柄は、以下の通り。

1.サービスナウ(米国) 6.7%
2.ウーバー・テクノロジーズ(米国) 6.2%
3.HDFC銀行(インド) 5.5%
4.DSV(デンマーク) 5.3%
5.アマゾン・ドット・コム(米国) 4.8%

2022年になって、成長株には逆風が吹いている。米長期金利上昇やウクライナ情勢の緊迫化によって、投資家のリスク回避姿勢が強まっているからだ。ただ、3月は成長株にも押し目買いが入り、3月末の同ファンドの基準価額も26,509円まで上昇。2月末時点の25,455円に比べて4.1%上昇した。みずほ銀行では、リバウンド狙いの買いを入れた顧客が多かったと考えられる。しかし、米長期金利上昇は4月になっても続き、ウクライナ情勢の緊迫化も続いている。4月以降も同ファンドがみずほ銀行のランキング上位に入るかどうかに注目だ。

■グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)
基準価額 25,455円
信託報酬 1.87%(年率・税込)
純資産残高 5,949.24億円

<騰落率>
1カ月 -3.21%
3カ月  -17.38%
6カ月  -17.37%
1年     -13.10%

※2月末時点