2022年3月、三井住友銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。
第1位「三井住友DS グローバル・ターゲット戦略債券ファンド2022-03(限定追加型)」の概要
三井住友銀行の3月ランキング1位は、「三井住友DS グローバル・ターゲット戦略債券ファンド2022-03(限定追加型)」だった。同ファンドは日本を含む世界の米ドル建て、およびユーロ建ての投資適格未満を含めた債券に投資する債券ファンドである。三井住友DSアセットマネジメントが3月2日に設定した新規ファンドで、当初設定額で557億円を集めた。これは、今年設定した国内公募追加型株式投資信託(ETF除く)の中で最大だ。同ファンドは、SMBC日興証券と三井住友銀行の2社で販売された。ロシアのウクライナ侵攻により株式市場が不安定な状態になるなか、安定的なリターンが期待できる債券ファンドの人気は、今後も継続する可能性が高いだろう。
■三井住友DS グローバル・ターゲット戦略債券ファンド2022-03(限定追加型)
基準価額 10,000円
信託報酬 0.7425%(年率・税込)
純資産残高 669億円
※4月6日時点
全体を見て:ダブル・ブレインが人気
「ダブル・ブレイン」が2位、「ダブル・ブレイン(ブル)」が4位にランクインしている。2位の「ダブル・ブレイン」は、新興国を含む世界各国の債券、株式などを実質的な主要投資対象とし、債券、株式、商品などに関連するデリバティブ取引、為替予約取引等を実質的な主要取引対象とするヘッジファンドである。ロシアのウクライナ侵攻によって、株式市場はボラティリティが高まっている。このような不安定なマーケットでも安定的なリターンが期待できる商品として「ヘッジファンド」がある。年初からの大きな下落の中でも、ヘッジファンドに属するファンドの価格変動は緩やかで、市場平均を上回るパフォーマンスだった。直近のパフォーマンスは冴えないが、「ダブル・ブレイン」は2月末の3年リターンが25.9%(年率7.98%)と安定的なリターンをだしており、ヘッジファンドの中でも残高が多い。4月以降も同ファンドの人気が継続する可能性は高いだろう。
■ダブル・ブレイン
基準価額 13,096円
信託報酬 2.013%(年率・税込)
純資産残高 2,665.9億円
<騰落率>
1カ月 -0.3%
3カ月 -3.6%
6カ月 -4.2%
1年 5.2%
※2月末時点