2022年3月、楽天証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の概要

楽天証券の3月ランキング1位は、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」だった。同ファンドは、米国を代表する株価指数であるS&P500種株価指数(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。2月は米国の金利上昇や原油価格の上昇、ロシアのウクライナ侵攻によって上値の重い展開になったが、3月は金利や原油価格が落ち着いたことから買い戻しが入り、S&P500種株価指数は3.5%高で取引を終了した。そして、同ファンドは、S&P500種株価指数の配当込み指数であることから3月29日に基準価額が19,859円まで上昇し、設定来高値を更新している。3月末の純資産残高は1兆1650.62億円と1兆円を超え、国内公募追加型株式投資信託(ETF除く)の中で2番目の大きさとなっている。4月も高水準の資金流入が続く可能性が高く、楽天証券のランキング上位に入る可能性は高いだろう。

■eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)  
基準価額 17,684円
信託報酬 0.0968%(税込・年率)
純資産残高 9,805.26億円

<騰落率>
1カ月 -0.9%
3カ月 -4.1%
6カ月  2.4%
1年    25.9%

※2月末時点

全体を見て:外国株式型ファンドが人気

楽天証券では、3月も外国株式型ファンドの人気が高かった。また、低コストのインデックスファンドシリーズである「eMAXIS Slimシリーズ」の人気も高い。3位の「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」は、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果をめざすインデックスファンドである。このファンドを1本購入すれば、先進国・地域23カ国、新興国・地域27カ国に幅広く分散投資できる。2月は0.8%のマイナスとなったが、3月は9.5%の上昇となった。4月以降も引き続き高水準の資金流入が続き、純資産残高が5,000億円を突破するかどうかに注目している(3月末時点で4,923.85億円)。

■eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
基準価額 17,684円
信託報酬 0.0968%(税込・年率)
純資産残高 9,805.26億円

<騰落率>
1カ月 -0.9%
3カ月 -4.1%
6カ月   2.4%
1年    25.9%

※2月末時点