2022年2月、三菱UFJ銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「eMAXIS 日経225インデックス」の概要

三菱UFJ銀行の2月販売額ランキング1位は、「eMAXIS 日経225インデックス」だった。同ファンドは、日経平均株価(日経225)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドで、1月末時点における騰落率は、以下の通り。

1カ月  -6.3%
3カ月  -6.5%
6カ月  -0.4%
1年      -1.3%

そして、2月の日経平均株価も下落した。FRB(米連邦準備制度理事会)による利上げ観測が高まったことや、ウクライナ情勢の緊迫化によって売りが優勢になったからだ。しかし、日経平均株価を対象にしたインデックスファンドは、株価が下落する局面で買いが増える傾向にある。日経平均株価は24日に25,775.64円の昨年来安値をつけたが、その週(2月第4週)には「日経225ノーロードオープン」や「eMAXIS 日経225インデックス」など、日経平均株価を対象にしたインデックスファンドには買いが増えている。3月に入っても日経平均株価は上値の重い展開が続いているが、株価が下落する局面では日経平均株価を対象にしたインデックスファンドに買いが入る可能性は高いだろう。

全体を見て:海外株式型ファンドが人気

2位と3位は海外株式型ファンドがランクインしている。2位の「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は、米国を代表する株価指数であるS&P500種株価指数(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドで、1月末時点における騰落率は、以下の通り。

1カ月  -7.1%
3カ月  -1.8%
6カ月     6.3%
1年       30.8%

2月のS&P500種株価指数は下落した。FRB(米連邦準備制度理事会)による利上げ観測が高まったことや、ウクライナ情勢の緊迫化によって投資家のリスク回避姿勢が強まったからだ。ただ、同ファンドには高水準の資金流入が続き、2月10日には純資産残高が1兆96億円と、1兆円を突破。1兆円の大台を超えた初めてのインデックスファンドとなった。3月に入ってもS&P500種株価指数は不安定な値動きが続いているが、引き続き高水準の資金流入が続くかどうかに注目だ。