2022年2月、SMBC日興証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。
第1位「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」の概要
SMBC日興證券の2月ランキング1位は、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」だった。同ファンドは、マイクロソフトやアマゾン・ドット・コムなど、米国の成長株に投資するアクティブファンドで、2月末時点における騰落率は、以下の通り。
1カ月 -1.54%
3カ月 -10.97%
6カ月 -5.94%
1年 21.75%
2022年になって、米国成長株の上値は重くなっている。FRB(米連邦準備制度理事会)による利上げ観測が高まったことや、ウクライナ情勢の緊迫化によって、投資家のリスク回避姿勢が強まったからだ。また、同ファンドは毎月決算(原則15日)をし、決算期末の前営業日の基準価額に応じて分配金が決まる予想分配金提示型ファンドである。基準価額と分配金の関係は、以下の通り。
2月は決算期末の前営業日の基準価額が11,000円を割り込んだことから、分配金は100円になった。2021年は200~300円と高い分配金をだしていたことも人気の理由の1つだが、3月以降もSMBC日興証券でランキング上位に入るかどうかに注目だ。
全体を見て:「日経225ノーロードオープン」が2位にランクイン
1月の1位から1つ順位を落としたものの、「日経225ノーロードオープン」が2位にランクインしている。同ファンドは、日経平均株価(日経225)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。2月の日経平均株価は1.8%の下落となった。FRB(米連邦準備制度理事会)による利上げ観測が高まったことや、ウクライナ情勢の緊迫化によって投資家のリスク回避姿勢が強まったからだ。24日には25,775.64円まで下落し、昨年来安値を更新している。ただ、日経平均株価に連動するインデックスファンドは、株価が下落する局面で買いが増える傾向にある。日経平均株価が昨年来安値をつけた2月第4週(21~25日)には、同ファンドに約74億円の資金流入があった。これは国内公募追加型株式投資信託(ETF除く)の中で2番目の大きさである。3月に入っても日経平均株価は下落が続いているが、株価が下落する局面では同ファンドに買いが入る可能性は高いだろう。