2022年2月、マネックス証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。
第1位「楽天日本株4.3倍ブル」の概要
マネックス証券の2月売れ筋ランキング1位は、「楽天日本株4.3倍ブル」だった。同ファンドは株価指数先物を利用し、日々の基準価格の値動きが国内の株式市場の値動きの概ね4.3倍程度となることを目指して運用を行うブル型ファンドである。2月の日経平均株価は上値の重い展開になった。米国でFRB(米連邦準備制度理事会)による利上げ観測が高まったことや、ウクライナ情勢が緊迫化したからだ。24日に日経平均株価は 25,775.64円まで下落。昨年来安値を更新した。しかし、同ファンドには株価急落時にリバウンド狙いの買いが入る傾向がある。日経平均株価が昨年来安値をつけた2月第4週(21~25日)には、同ファンドに約44億円の資金流入があった。これは国内公募追加型株式投資信託(ETF除く)の中で8番目の大きさである。3月になっても株式市場は不安定な展開が続いているが、株価が急落する場面では同ファンドに買いが入る可能性は高いだろう。
全体を見て:日経平均株価を対象にしたインデックスファンドが2つランクイン
7位に「ニッセイ日経225インデックスファンド」、10位に「野村インデックスファンド・日経225」がランクインしている。マネックス証券の2月のランキングでは、ブル型・ベア型ファンドをあわせ、日本株を対象にしたファンドがトップ10に6つ入っている。通常は外国株式型ファンドの人気が高いが、国内株を対象にしたファンドの方が多くなっているのが印象的だ。日経平均株価を対象にしたインデックスファンドも、株価が急落する場面で買いが増える傾向にある。ブル型やベア型ファンドは長期で保有しても損失になる可能性が高いが、インデックスファンドは保有コストである信託報酬が安く、長期保有に適している。ブル型やベア型ファンドは短期、インデックスファンドは長期とわけて投資するのがいいだろう。