2022年1月、福岡銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「ひふみワールド+」の概況

福岡銀行の1月販売件数ランキング1位は、「ひふみワールド+」だった。同ファンドは、日本を除く世界各国の株式を主要対象とし、成長性が高いと判断される銘柄に投資を行うアクティブファンドである。2022年1月末時点における組入上位銘柄は、以下の通り。

1.アクセンチュア 1.47%
2.アルファベット 1.44%
3.タイソン・フーズ 1.40%
4.セールスフォース・ドットコム 1.34%
5.EOGリソース・インク 1.27%

そして、2022年1月末時点における騰落率は、以下の通り。

1カ月  -10.98%
3カ月  -10.69%
6カ月    -6.05%
1年           9.77%

同ファンドの1月の基準価額は大きく下落した。オミクロン株の感染拡大や米国の利上げ観測、ウクライナ情勢の不安定化など、マーケットの不透明要因が増え、米国を中心に世界の株式市場は大幅な調整局面となったからだ。3月のFOMC(連邦公開市場委員会)では2018年12月以来の利上げが実施される見通しで、金利上昇圧力は今後も強まると考えられる。しばらく株式市場はボラティリティ(変動率)の高い展開が続きそうだが、2月以降も同ファンドが福岡銀行のランキング上位に入るかどうかに注目だ。

全体を見て:外国株式型ファンドが人気

福岡銀行の上位10ファンド中、5つが外国株式型ファンドとなっている。3位の「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし)」は、マイクロソフトやアルファベット、アマゾン・ドット・コムなど米国の成長株に投資するアクティブファンドで、2022年1月末時点における騰落率は以下の通り。

1カ月  -12.62%
3カ月    -6.38%
6カ月    -1.93%
1年         24.14%

「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」シリーズはA~Dの4つコースがあり、一番人気があるのはDコース(毎月決算型・為替ヘッジなし・予想分配金提示型)である。ただ、福岡銀行ではDコースはランキング10位以内に入っていない。Bコースもモーニングスターの「モーニングスターアワード ファンド オブ ザ イヤー2021」で優秀ファンド賞を受賞するなど評価が高いファンドであるが、2月以降も福岡銀行のランキング上位に入るかどうかに注目だ。