2022年1月、広島銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「みらいのサイフ(アドバンスコース)」の概況

広島銀行の1月販売件数ランキング1位は、「みらいのサイフ(アドバンスコース)」だった。同ファンドは、日本を含む世界のさまざまな資産に分散投資するバランスファンドである。投資対象は株式、債券、金で、基準価額の変動リスクを一定程度に抑える運用を行う。「みらいのサイフ」には「エントリーコース」「ベーシックコース」「アドバンスコース」の3本のコースがある。そして、「エントリーコース」は年率2%程度、「ベーシックコース」は年率4%程度、「アドバンスコース」は年率8%程度の変動リスクを目標としている。同ファンドは2021年12月29日に新規設定されたファンドで、販売は広島銀行1社のみとなっている。2月以降も広島銀行のランキング上位に入るかどうかに注目だ。

全体を見て:広島銀行ではバランスファンド(複合資産)の人気が高い

広島銀行では、バランスファンド(複合資産)の人気が高い。上位10ファンド中、4つがバランスファンドとなっているからだ。8位の「グローバルESGバランスファンド(為替ヘッジなし)年2回決算型」は、新興国を含む世界各国の株式、先進国の企業が発行する米ドル建ての社債、米ドル建ての新興国国債、新興国を含む世界各国の不動産関連有価証券を実質的な主要投資対象とするバランスファンドで、2022年1月末時点における騰落率は、以下の通り。

1カ月  -6.9%
3カ月  -5.3%
6カ月     0.0%
1年       12.0%

ESGへの取り組みで高い評価を得る企業は、企業価値が高くなりやすいだけでなく、潜在的な不祥事リスクが軽減されるので、長期的な投資リターンの向上が期待できる。同ファンドは、モーニングスターアワード「ファンド オブ ザ イヤー2021」において優秀ファンド賞を受賞しているほか、地方創生に向けた寄付スキームである「志」プロジェクトの対象ファンドであり、多くの投資家から支持を集めている。2月以降も広島銀行のランキング上位に入るかどうかに注目だ。