2022年1月、マネックス証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。
第1位「楽天日本株4.3倍ブル」の概要
マネックス証券の1月売れ筋ランキング1位は「楽天日本株4.3倍ブル」だった。同ファンドは、株価指数先物を積極的に利用することによって、国内株式市場全体の値動きの概ね4.3倍程度となる投資成果を目指すブル型ファンドである。国内株式市場を対象にしたブル型ファンドは、株価が下落する場面で買いが増える傾向にある。日経平均株価は1月第4週(24~28日)に急落。1月27日には26,044.52円の年初来安値をつけた。ただ、同ファンドには約99億円の資金流入があり、国内公募追加型株式投資信託(ETF除く)の中で4番目の資金流入額となった。しかし、同ファンドの基準価額は1月27日に10,100円まで下落。2021年12月末の15,564円から約35%も下落している。ブル型ファンドは基準価額が大きく下落する可能性もあるので、長期保有には適していない。「ハイリスク・ハイリターン」の金融商品なので、短期のリバウンド狙いに徹した方がいいだろう。
全体を見て:日経平均株価を対象にしたインデックスファンドが多い
上位10ファンド中、4つが日経平均株価を対象にしたインデックスファンドとなっている。6位の「日経225ノーロードオープン」は、日経平均株価(日経225)に連動する投資成果を目指して運用を行うインデックスファンドである。楽天日本株4.3倍ブルと同じように、日経平均株価を対象にしたインデックスファンドも、株価が急落する局面で買いが増える傾向にある。日経平均株価が急落した1月第4週(24~28日)には、同ファンドに約193億円の資金流入があった。これは「楽天日本株4.3倍ブル」を上回り、国内公募追加型株式投資信託(ETF除く)の中で2番目の大きさだった。インデックスファンドは保有コストである信託報酬がブル型ファンドよりも低く、長期での運用に適した金融商品である。投資初心者や長期での運用を考えている投資家は、「日経225ノーロードオープン」のような低コストのインデックスファンドで運用するべきだ。