2021年11月、三井住友信託銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「SMT 日経225 インデックス・オープン」の概要

三井住友信託銀行の11月ランキング1位は、「SMT 日経225 インデックス・オープン」だった。同ファンドは、日経平均株価(日経225)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドで、11月末時点における騰落率は、以下の通り。

 1カ月 -3.73%
 3カ月 -0.46%
 6カ月 -3.14%
 1年     6.34%

11月の日経平均株価は下落した。新型コロナウイルスの変異型「オミクロン株」の感染拡大や、米金融政策の正常化前倒し(テーパリング)対する警戒感から、2か月ぶりの安値水準に沈んだからだ。ただ、日経平均株価に連動するインデックスファンドは、株価が下落する局面で買いが増える傾向にある。三井住友信託銀行でも、株価下落局面で同ファンドに買いを入れた顧客が多かったと考えられる。12月以降も、同ファンドがランキング上位に入るかどうかに注目だ。

全体を見て:さまざまな運用手法のファンドがランクインしている

三井住友信託銀行では、インデックスファンド、アクティブファンド、バランスファンドなど、さまざまな運用手法のファンドがランクインしている。5位の「ピクテ・マルチアセット・アロケーション・ファンド」は、株式や債券といった伝統的資産だけでなく、「ロング・ショート戦略」といったオルタナティブ戦略も採用するバランスファンドである。同ファンドの11月末時点における騰落率は、以下の通り。

 1カ月 -0.02%
 3カ月 -0.44%
 6カ月  1.00%
 1年      3.80%

 直近のパフォーマンスは少しマイナスだが、1年間では3.80%のリターンとなっている。2020年3月のコロナショック時でも下げが小さく、その後も安定的なリターンをだしているので、同ファンドの人気は高い。12月以降も、三井住友信託銀行のランキング上位に入る可能性は高いだろう。