2021年9月、広島銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。
第1位「脱炭素関連世界株式戦略ファンド(資産成長型)」の概況
広島銀行の9月販売件数1位は、「脱炭素関連世界株式戦略ファンド(資産成長型)」だった。同ファンドは、世界の脱炭素関連企業に投資するアクティブファンドである。脱酸素関連企業とは、温室効果ガスの排出量削減や、吸収および除去などへの貢献が期待される事業を行っている企業のことである。9月末時点における組入上位銘柄は、以下の通り。
1.トレイン・テクノロジーズ(アイルランド) 4.16%
2.ケリー・グループ(アイルランド) 4.03%
3.シーカ(スイス) 3.80%
4.L&F(韓国) 3.65%
5.ビューロベリタス(フランス) 3.53%
同ファンドは2021年5月に設定され、9月末時点における騰落率は、以下の通り。
1カ月 -0.59%
3カ月 4.33%
設定来 9.72%
ESG(環境・社会・ガバナンス)投資の人気の高まりによって、環境関連ファンドである同ファンドへの投資家の関心も高い。直近ではパフォーマンスも好調なことから、10月以降も広島銀行のランキング上位に入る可能性は高いだろう。
全体を見て:バランスファンドがランキング上位に多い
広島銀行の9月ランキング上位には、バランスファンドが3つランクインしている(3位・5位・6位)。3位と6位の「グローバルESGバランスファンド 年2回決算型」は、新興国を含む世界各国の株式、先進国の企業が発行する米ドル建ての社債、米ドル建ての新興国国債、世界各国の不動産関連有価証券に投資するバランスファンドである。組み入れ銘柄の選定において、ESG(環境・社会・ガバナンス)の観点を加えたファンダメンタルズ分析を行う点が特徴である。広島銀行ではESG関連ファンドの人気も高い。10月以降も同ファンドがランキング上位にランクインするかどうかに注目だ。