2021年8月、横浜銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

 

 第1位「投資のソムリエ」の概要

横浜銀行の8月販売件数ランキング1位は、「投資のソムリエ」だった。同ファンドは、国内・先進国・新興国の債券と株式、国内・先進国のREIT(不動産投資信託)の8資産に分散投資するバランスファンドである。同ファンドの8月末時点における騰落率は、以下の通り。

1カ月 0.47%
3カ月 2.20%
6カ月 2.91%
1年    3.46%

投資のソムリエは2012年10月26日に設定され、運用実績が8年を超える。そして、2020年3月のコロナショック時でもプラスリターンを確保したことから投資家の人気を集め、8月末の純資産残高は6,000億円を超えた。今後も安定的なリターンを求める顧客からのニーズは高いと考えられるので、9月以降も横浜銀行のランキング上位に入る可能性は高いだろう。

 

全体を見て:日経平均株価を対象にしたインデックスファンドが人気 

日経平均株価を対象にしたインデックスファンドが、2つランクインしている。3位の「eMAXIS 日経225インデックス」は、日経平均株価(日経225・配当込み)の値動きに連動する投資成果を目指すインデックスファンド。8月末時点における騰落率は、以下の通り。

1カ月  3.0%
3カ月 -2.7%
6カ月 -2.5%
1年    22.7%

8月の日経平均株価は20日に26,954.81円まで下落し、年初来安値を更新した。ただ、日経平均株価に連動するインデックスファンドは、株価が下落するときに買いが増える傾向にあるので、横浜銀行でも同ファンドを購入した顧客が多かったと考えられる。その後、日経平均株価は反発し、8月は28,000円台を回復して取引を終了。9月に入って3万円を超える水準まで上昇している。9月の同ファンドのランキングがどうなっているのかに注目だ。