2021年7月、三菱UFJ銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。
第1位「eMAXIS 日経225インデックス」の概要
三菱UFJ銀行の7月販売額1位は、「eMAXIS 日経225インデックス」だった。同ファンドは、日経平均株価(日経225)(配当込み)の値動きに連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。7月末時点における騰落率は、以下の通り。
1カ月 -5.3%
3カ月 -5.3%
6カ月 -0.9%
1年 27.0%
日経平均株価は、2月に30,714.52円の高値をつけたが、国内における新型コロナウイルスの感染拡大により上値の重い展開が続いている。7月の「eMAXIS 日経225インデックス」のパフォーマンスもマイナスとなった。ただ、日経平均株価を対象にしたインデックスは、株価が下落時点で買いが増える傾向にある。リバウンド狙いの買いが個人投資家から入るからだ。三菱UFJ銀行でも、日経平均株価が下がった場面で買いを入れた顧客が多かったと考えられる。8月以降も、株価が下落する場面では「eMAXIS 日経225インデックス」に買いが入る可能性は高いだろう。
全体を見て:さまざまな種類のファンドがランクイン
三菱UFJ銀行では、海外株式だけでなくバランス型や債券型などさまざまな種類がランキング上位に来ているのが特徴的だ。2位の「ピクテ・マルチアセット・アロケーション」は、株式や債券などの伝統的資産だけでなく、オルタナティブ戦略も採用するバランスファンド。オルタナティブ戦略では、株式のロング・ショート戦略やマーケット・ニュートラル戦略を採用している。幅広い戦略をとることで、市場戦略がどうなろうと「負けない運用」を目指すのだ。同ファンドの7月末時点における騰落率は、以下の通り。
1カ月 0.51%
3カ月 1.40%
6カ月 1.92%
1年 5.92%
三菱UFJ銀行では、バランス型や債券型ファンドの人気が高い。積極的な利益よりも安定的な収益を望む顧客が多いと考えられるので、8月以降も同ファンドがランキング上位に入る可能性は高いだろう。