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いまだ見えざるリスクの芽 与信管理の“バタフライ・エフェクト”を予測する

第2回 燃料価格の高騰は運輸関連事業者にどんな影響をもたらすか?

佐々木 城夛
佐々木 城夛
オペレーショナルデザイン株式会社 取締役デザイナー
2023.09.20
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第2回 燃料価格の高騰は運輸関連事業者にどんな影響をもたらすか?

バタフライ・エフェクトとは「蝶の羽ばたきが起こす気流が、遥か遠方で竜巻を引き起こす可能性」に由来し、小さな出来事や一見すると関係がない事象が、最終的に全く別の大きな結果につながることを指す言葉だ。 この連載では、預金取扱金融機関の決算や与信業務遂行に与える影響が相対的に大きな業種・職種について、規制・法律の改正や、進行中のさまざまなトレンドが将来どのような変化をもたらすのかを予測していく。

ガソリンに代表される燃料価格の高騰が、連日メディアを賑わしている。本稿では、複雑な税体系やトリガー条項の発動見送りについての論考は対象外とし、価格上昇に伴う影響に絞った分析・考察を行うこととしたい。

燃料を多量に消費する業界・セクターと聞いて、金融実務者が最初に連想するのは、配送・開運・旅客航空などを含む運輸業であろう。多様な運輸業の中で最も取引先事業者数が多い業種は、トラックやバンなどで荷物を運ぶ形態の運送業(陸運業)であり、これらに対する融資や投資に伴って、与信残高が相応に膨らむというのが金融機関の平均的な姿だろう。

ガソリンに代表される燃料価格の高騰が、連日メディアを賑わしている。本稿では、複雑な税体系やトリガー条項の発動見送りについての論考は対象外とし、価格上昇に伴う影響に絞った分析・考察を行うこととしたい。

燃料を多量に消費する業界・セクターと聞いて、金融実務者が最初に連想するのは、配送・開運・旅客航空などを含む運輸業であろう。多様な運輸業の中で最も取引先事業者数が多い業種は、トラックやバンなどで荷物を運ぶ形態の運送業(陸運業)であり、これらに対する融資や投資に伴って、与信残高が相応に膨らむというのが金融機関の平均的な姿だろう。

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著者情報

佐々木 城夛
ささき じょうた
オペレーショナルデザイン株式会社 取締役デザイナー
1967年東京生まれ。1990年慶應義塾大学法学部法律学科卒、信金中央金庫入庫。欧州系証券会社(在英国)Associate Director、信用金庫部上席審議役兼コンサルティング室 長、静岡支店長、地域・中小企業研究所主席研究員等を経て2021年4月に独立。2023年6 月より現職。沼津信用金庫非常勤参与。 「ダイヤモンド・オンライン(ダイヤモンド社)」・「金融財政ビジネス(時事通信社)」ほか連載多数。著書に「いちばんやさしい金融リスク管理(近代セールス社)」ほか。HP アドレスは https://jota-sasaki.jimdosite.com/
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