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米田隆の「分厚い中間層を育てる金融機関経営」

米田隆の「分厚い中間層を育てる金融機関経営」 ①中間層の劣化とリスクヘッジとしての資産運用

finasee Pro 編集部
finasee Pro 編集部
2023.04.14
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米田隆の「分厚い中間層を育てる金融機関経営」 ①中間層の劣化とリスクヘッジとしての資産運用

ファミリーオフィスサービスの第一人者である米田隆氏(早大大学院客員教授)は、日本における中間層の崩壊がもたらす社会不安に警鐘を鳴らします。一般にファミリービジネスというと、裕福な一族向けの資産管理サービスというイメージがあります。しかし米田氏は「分厚い中間層」の再興こそ日本の優先課題であり、そのために金融機関のサポートが必要であると説きます。連載の初回は、中間層崩壊の実態を各種統計などから浮き彫りにします。

連載の意義――なぜ今、国民的資産形成が問われているのか

日本の中間層が劣化している。それは後述のジニ係数や相対的貧困率の数値を見ても明らかだ。中間層が衰退して崩壊すれば治安を悪化させるだけでなく、就業人口の減少やその質の劣化につながり、ひいては日本の産業構造の高度化も停滞させることになる。所得の高低にかかわらず、また資産の有無にかかわらず、中間層の崩壊は全ての人にとってコストの大きいものであることを意識する必要がある。

安全保障の問題を除けば、日本の大きな課題は、①人口減少と少子高齢化②低成長③貧困化の3つと言われている。このうち貧困化については一般に経済成長率を上げ、所得再分配のシステムを改善することで解決できるとされる。

私はこの3つに加え、個人にとって明日からでも自分自身の決定で解決できるという意味で、自らの行動変容についてコントロールできる可能性が高いリスクヘッジ手段としての資産運用の意義を、この連載では提起していきたい。

連載の意義――なぜ今、国民的資産形成が問われているのか

日本の中間層が劣化している。それは後述のジニ係数や相対的貧困率の数値を見ても明らかだ。中間層が衰退して崩壊すれば治安を悪化させるだけでなく、就業人口の減少やその質の劣化につながり、ひいては日本の産業構造の高度化も停滞させることになる。所得の高低にかかわらず、また資産の有無にかかわらず、中間層の崩壊は全ての人にとってコストの大きいものであることを意識する必要がある。

安全保障の問題を除けば、日本の大きな課題は、①人口減少と少子高齢化②低成長③貧困化の3つと言われている。このうち貧困化については一般に経済成長率を上げ、所得再分配のシステムを改善することで解決できるとされる。

私はこの3つに加え、個人にとって明日からでも自分自身の決定で解決できるという意味で、自らの行動変容についてコントロールできる可能性が高いリスクヘッジ手段としての資産運用の意義を、この連載では提起していきたい。

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