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米田隆の「分厚い中間層を育てる金融機関経営」

米田隆の「分厚い中間層を育てる金融機関経営」 ②中間層の劣化に伴う社会的価値の喪失

finasee Pro 編集部
finasee Pro 編集部
2023.05.22
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米田隆の「分厚い中間層を育てる金融機関経営」 ②中間層の劣化に伴う社会的価値の喪失

ファミリーオフィスサービスの第一人者である米田隆氏(早大大学院客員教授)は、日本における中間層の崩壊がもたらす社会不安に警鐘を鳴らします。一般にファミリービジネスといえば、裕福な一族向けの資産管理サービスとのイメージがあります。しかし米田氏は「分厚い中間層」の再興こそ日本の優先課題であり、そのために金融機関のサポートが必要であると説きます。連載の2回目となる今回は、分厚い中間層の意義と、その再興に必要な成長戦略について考えます。

前回は、社会経済のマクロデータを分析することで、日本の中間層の劣化を指摘した。今回は、その社会的コストを考えたい。

そもそも分厚い中間層があるからこそ、民主主義や基本的人権の尊重、とりわけ昨今注目されている多様性の価値観を背景とした個の尊厳(dignity)が守られている。中間層の劣化は個の尊厳が脅威を受けると私たちは認識する必要がある。また、中間層の崩壊は単に強盗などの凶悪犯罪が増えるといった治安の悪化にとどまらず、むしろ国民の明日への希望が徐々に失われ、社会経済が全体として停滞していくことであり、そのことこそが大きな社会課題であると問題提起したい。

前回は、社会経済のマクロデータを分析することで、日本の中間層の劣化を指摘した。今回は、その社会的コストを考えたい。

そもそも分厚い中間層があるからこそ、民主主義や基本的人権の尊重、とりわけ昨今注目されている多様性の価値観を背景とした個の尊厳(dignity)が守られている。中間層の劣化は個の尊厳が脅威を受けると私たちは認識する必要がある。また、中間層の崩壊は単に強盗などの凶悪犯罪が増えるといった治安の悪化にとどまらず、むしろ国民の明日への希望が徐々に失われ、社会経済が全体として停滞していくことであり、そのことこそが大きな社会課題であると問題提起したい。

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