2021年4月、みずほ証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンド」の概要

みずほ証券の4月販売金額1位は「グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンド」だった。同ファンドは4月26日に新規設定されたファンドで、SDGs(持続可能な開発目標)を社会課題として捉え、その解決が期待される銘柄に投資。個別銘柄の選定においては、米国のアーク社から助言を受けている。そして、同ファンドのモデル・ポートフォリオは以下の通りである。

1.テスラ(米国) 2.スクエア(米国) 3.TSMC(台湾) 4.テラドックヘルス(米国) 5.BYD(香港)

同ファンドは設定日残高が過去3番目の2,860億円となり、話題を集めた。みずほ証券でも販売に力を入れ結果、ランキング1位になったと考えられる。

全体を見て:海外株式型ファンドの人気が継続

3月に続き、海外株式型ファンドの人気が高い。上位10ファンド中、7つが海外株式ファンドとなっている。そして、2位になったのが「グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)(愛称:未来の世界(ESG))」だ。3月末時点の純資産総額は1兆290億円と、1兆円を超える国内最大規模のファンドだ。かつての1兆円ファンドは毎月分配型が多かったが、同ファンドは原則として分配金をださずに、運用益を再投資して資産の成長を目指す。

年金のように分配金を受け取れる毎月分配型のニーズは高齢者を中心に高いが、これから資産形成をしようと考えている若い世代にとっては、分配金を頻繁にだすファンドよりも、再投資して複利効果が期待できる同ファンドの方が有利だ。また、個人投資家にもESG投資への関心が高まっているので、5月もランクインする可能性は高いだろう。

ここに注目:米国REITファンドが9位にランクイン

9位にREIT型ファンドである「新光 US-REITオープン(愛称:ゼウス)」がランクインしている。同ファンドは米国市場に上場しているREIT(不動産投資信託)に投資するファンドで、かつては1兆円を超える純資産総額を誇っていた。しかし、海外REITファンドは「たこ足分配」と呼ばれるような運用益を上回る分配金をだし、長期の資産形成に向かないとの批判から解約が多くなった。そして4月5日時点の純資産総額は約4,606億円まで減少している。ただ、4月5日時点のパフォーマンス(騰落率)は、以下の通り好調だ。

1カ月 12.3% 3カ月 21.9% 6カ月 16.2% 1年 41.1%

3月は米国REITのパフォーマンスが好調だった。米国の景気回復期待が高まったことや、円安・ドル高が進んだからだ。その結果、みずほ証券でも人気が高まったと考えられる。5月以降も人気が継続するかどうかに注目している。