今年5月の年金制度改正法の成立によって、利用者の範囲がさらに拡大されることになり、ますます注目が高まっているiDeCo(イデコ、個人型確定拠出年金)。読者の皆さんの中にも、すでにiDeCoを活用している人がかなりいるのではないでしょうか。

「資金流入額」で見たiDeCoで買える投資信託ランキング

もっとも、iDeCo自体は利用していても、どんな投資信託を選んでいいのか分からず、取りあえず定期預金にしているという人も少なくないようです。確かに、投資信託にはさまざまな種類がある上、愛称が付いていたり、「〇〇決算型」のように同じ投資信託なのに複数のタイプがあったりして、とても複雑な印象もあります。

だからこそ、他の人がどんな投資信託を持っているのかが気になるところですが、お金に関することなので、知り合いに直接聞くのはちょっと気が引けるという人も多いはず。そこで、iDeCoを利用して購入できる投資信託のうち、何が「売れ筋」となっているのかをランキングにしてお見せしたいと思います。

以下は2019年の1年間で、資金流入額が多かった投資信託のベスト20を一覧にしたものです。

「資金流入額」というのは、投資信託の設定額(投資家が購入した額)から解約額(売却した額)を引いた金額で、ある一定の期間にその投資信託にどれだけお金が集まったのかを示すものです。例えば、ランキングのトップである「東京海上・円資産バランスファンド(年1回決算型)」には、1年間で約1600億円もの資金が流入したわけで、それだけ多くの人が購入した投資信託だということになりますね。

ただし、この数字は日本の投資信託市場全体の数字で、iDeCoを利用して購入された金額だけではなく、証券会社や銀行などで販売されたもの、あるいは企業型確定拠出年金で選択されたものも含む金額ですので、その点にはご注意ください。それでも、日本の投資家が2019年にどんな投資信託を購入していたのかを表す、目安になるのは確かでしょう。