中間決算の焦点は再上方修正と増配 市況は前提より好調、下期に「160億円」押し上げ

続いて中間決算のポイントに迫りましょう。大きな焦点の1つが、業績見通しの再修正の有無です。

住友金属鉱山は、第2四半期以降の前提として金は1トロイオンス=4100ドル、銅は1トン=1万2500ドル、ニッケルは1ポンド=7.5ドル、米ドル円は160円と予想し、計画を立てています。うち、足元の価格は金が4000ドル前後、ニッケルは6.9ドル強、米ドル円が158円弱と、この前提を下回る状況です。一方、銅は1万4000ドルを超えて推移しており、前提を上回っています。

第1四半期決算時において、通期の税引前利益ベースの感応度は金と銅が100ドルの変動でそれぞれ36億円と32億円、ニッケルは10セント(0.1ドル)あたり13億円、米ドル円が1円あたり22億円と開示されています。なお、ドル円の感応度に在庫評価影響は含まれていません。

金を4000ドル、銅を1万4000ドル、ニッケルを6.9ドル、米ドル円を158円とした場合、金安・ニッケル安・円高のマイナス(158億円)を、銅高のプラス(480億円)が大きく上回る状況です。下期以降の6カ月分に換算すると、差し引き161億円の押し上げ要因となる計算です。

現在の市況が続くなら、利益はさらに上振れする余地がありそうです。第1四半期決算に続き、中間決算でも上方修正となれば、株価にはプラスに働きやすいでしょう。

また、上方修正は業績だけでなく、配当金にも期待が向かうところです。前回の上方修正では、配当金の予想は年間207円のまま据え置かれました。住友金属鉱山は配当性向35%以上を基本方針としていますが、修正後の1株あたり利益803.95円から計算すると、配当性向は25.7%にとどまります。

同様に配当性向35%で単純計算すると、配当金は280円前後になります。現在の予想から70円強の増配となる計算で、発表されればこちらも株価の支援材料となりやすいでしょう。