夫へ母の借金について相談
その日の夜、宏昌は祐子から春枝の話を聞くと、驚いたように目を丸くした。
「借金? お母さんが?」
「うん。本人も認めてたし、事実だよ」
「確かにお義母さんが派手に金を使ってるのが気にはなってたけどさ」
祐子は宏昌の言葉にうなずいた。
「そうね。でもお父さんがお金を残してくれてたし、生命保険のお金だってあるから大丈夫だと思ってたの。でもまさか4年で使い果たすなんて……」
「もしかしたらお義父さんがあんなに倹約家だったのって、お義母さんのお金遣いを止めるためだったのかもしれないね」
「え……?」
宏昌の言葉に祐子は衝撃を受けた。
「いや、もちろん想像だよ。今回のことを見るとどうしてもそう思うんだ。別にお義父さんって何か自分のルールを俺たちに押しつけるとかなかったじゃん。事実、祐子はその辺を厳しく言われたりしてなかったし。だから家計を守るために言ってただけかもって思ったんだ」
祐子にも思い当たることはあったが、父の本心は今となっては分からない。
「……そうかもしれないね。でも今はお母さんのことを考えないと」
「お義母さんと一度、ちゃんと話したほうがいい。督促状まで来てるのならもう放っておける状態じゃないから」
「……うん。わかった」
