モーニングスターがまとめた2026年9月末の国内投資信託市場の純資産総額208兆3940億円をアクティブ・ファンドとパッシブ・ファンド(インデックス連動型ファンド)に分けると、アクティブ・ファンドは約96兆3631億円、パッシブ・ファンドは約88兆4907億円になる(アクティブ・パッシブではバランス型の約23兆5402億円を除く)。
資金流出入額をアクティブ、パッシブに分けてみると、引き続きパッシブ・ファンドが流入の中心で、9月は約1兆2129億円の純流入となり、アクティブ・ファンドの約6637億円を大幅に上回った。月間の純流入額はアクティブ・ファンドが8月の約7497億円から9月は約11.5%減だったが、パッシブ・ファンドは8月の1兆2061億円から0.6%増と微増だった。パッシブ・ファンドは市場の変化にかかわりなくつみたて投資などで継続的に資金が流入していることがうかがえる。
パッシブ「S&P500」の資金流入が鈍る
9月の純資金流出入額をアクティブ・パッシブ別、資産別・カテゴリー別でみると、「世界株式型」はパッシブ・ファンドで約1兆529億円の資金流入があった。4カ月連続で純流入額が1兆円を超えた。「オルカン」(設定は三菱UFJアセットマネジメント)が約3795億円、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」(三菱UFJアセット)が約1844億円と月次の資金流入額で2銘柄がけん引しているものの、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の流入額は2000億円を割れ、流入額の勢いが鈍ってきた。一方、アクティブ・ファンドの「米国」は13カ月連続で純流出となり、9月も約345億円の流出だった。
「国内株式型」は9月の純流入額約2473億円のうち、パッシブ・ファンドが約1491億円と流入額の約6割を占めた。8月はアクティブ・ファンドが流入額の約7割を占めたことと対照的だった。パッシブ・ファンドでは「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」(三菱UFJアセット)が約258億円の流入額となり、「ダイワTOPIXインデックス(ダイワSMA専用)」(大和アセットマネジメント)が約188億円の資金流入となるなど、TOPIX型ファンドへの資金流入が目立っている。
一方、水準は低いながら継続的に資金流入が続いている「国内債券」は9月の純流入額が前月比187億円増の約613億円となった。パッシブ・ファンドの純流入額は前月比116億円減の約86億円にとどまった一方、「中長期」カテゴリーのアクティブ・ファンドは約517億円の資金流入と前月(約246億円)から2倍以上に増加した。9月に新規設定された「超長期日本国債ファンド(2046年満期・限定追加型)」(三菱UFJアセット)が約104億円の純流入で「国内債券」ではもっとも多くの資金を集めた。
執筆/ライター・記者 徳永 浩

