焦って全売却! 激しい後悔が襲うも……

頭がパニックになる。当時の私は投資初心者。暴落の後には反発が来るという基本さえ知らなかった。今から思うと全くもったいない選択だったが、パニックに陥った私は保有していた投資信託を全て狼狽(ろうばい)売りしてしまった。

それからしばらくして、冷静さを取り戻すにつれ、激しい後悔が押し寄せてきた。「あの時、売らなきゃ良かった」と。

だが不思議なことに、「今度はきちんと勉強して、また一からやり直そう」という新たな気持ちが同時に湧いてきた。

「思い立ったが吉日」、すぐに実行に移すのが私の良いところだ。

それからNISAに関する書籍やネット、動画などで少しずつ学んでいった。もちろん、正しい情報ばかりではなかった。それでも調べていくうちに投資は「長期、積立、分散」が鉄則であること、初心者はインデックス投資から始め、暴落しても動じずに最低でも15年は保有し続けることなどの教訓を頭に叩き込んだ。

「さあ、新たに投資を始めるか!」と思い立ったのもつかの間。大きな壁が立ちはだかった。いかんせん、私は無職の身だった。

「自由に使えるお金がない……」

預貯金と違って元本割れの可能性もある投資を家計から始めるのは夫に申し訳なさすぎる。やはり自分で稼いだお金で始めるのが一番いい。でも……。

「うつの私に仕事を始める自信なんかない。どうしよう……」