「お金と向き合うこと」は「自らの人生や家族と向き合うこと」。資産形成だけにとどまらない、一人ひとりの人生の物語がきっとあるはず……。このたびFinaseeでは公募企画「あなたの『投資』と人生、教えてください!」を実施しました。全国から寄せられた投資にまつわる人生のさまざまな経験や思いが綴られた投稿の中から最優秀賞に輝いたニックネームT.Nさん(女性、関東地方在住)の体験談をお届けします。
職場トラブルでひきこもり、投資はコロナで大損
2019年、春のこと。15年以上働いていた職場でのトラブルがきっかけとなりうつ病を発症した私は、退職せざるを得なくなった。それまでは仕事が楽しかったし、辞めたいと考えたことは一度もなかった。そんな私にとって、まさかの事態。
「青天の霹靂(せいてんのへきれき)とは、まさにこのこと……」と言わざるを得ない出来事だった。
それからというもの、自宅に引きこもる毎日が続いた。
病状は一向に良くならず、再就職はおろか、家事すら全く手につかない。かつて楽しんでいた趣味に向かう気力も、湧いてこなかった。
そんな暗闇のような生活の中で唯一の日課だったのが、少し前から始めていた投資信託の値動きのチャートを眺めることだった。保有している銘柄の評価額が上がると、ほんの少しだけ心にポッと明かりがともる。
そんな日々を繰り返し、やっと少しずつ気持ちが前向きになってきた矢先のこと。コロナショックが世界を襲った。それまで順調に上昇していた投資信託の評価額が一気に急降下し、積み上げてきた資産がもろくも崩れ落ちていった。
「どうしよう……!」
