見知らぬ土地から届いた「謎の封筒」
ある日の朝、都内の大手企業でエンジニアとして働く三上健一さん(仮名、46歳)の元に、身に覚えのない謎の封筒が届きました。
それは、福井県の小さな市の市役所から届いた封筒でした。三上さんは福井県に足を踏み入れたこともありません。
封筒には「空家等の適正管理について」と書かれ、市長の署名もありました。
「新種の詐欺でも流行っているんだろうか? 恐ろしいな……」
三上さんは思わずそう思いましたが、封筒は開けずに、玄関先に置いたまま、自身の職場へと急いだのでした。
ただ、多忙な日々を過ごす健一さんは、それっきり、“怪しげな封筒”の存在をすっかり忘れてしまいました。封筒は玄関先に置き去りにしたまま、これまでと変わらない日常を過ごしていました。
そんな健一さんが、“謎の封筒”の存在に再び関心を向けるようになったのは、2週間後に鳴り響いた妹・理恵さん(仮名、39歳)からの電話がきっかけでした。
「福井の役所から、空き家の件で電話があって……」