同期への不信を引きずる日々
リーダーを外されて以降、翔平は会社にいても以前のように振る舞えなくなった。
大型案件のプロジェクトリーダーは翔平の先輩が務めることになり、翔平はプロジェクトのメンバーにすら入れてもらえなかった。当然、飲み会で話を聞いていた山下からはすぐに声をかけられた。
「翔平、な、何があったんだよ?」
「……そういうふうに決まったってだけだよ」
翔平としてはそれ以上、言えることがなかった。
「……大丈夫か?」
「別になんともないよ」
山下の言葉に同情のようなものを感じて、翔平は突き放すような言葉しか出てこなかった。やはり根底には山下たちに対する不信感があった。
それから翔平は仕事にも集中できなくなり、簡単なミスを繰り返すようになった。夜になっても仕事で注意されたことが頭から離れず、なかなか寝付けなくなった。朝起きても強い憂鬱さに襲われ、会社に向かうだけで胸が苦しくなった。同期だけでなく、会社にいる人間全員の視線が冷たく、バカにされているように感じた。誰も直接何かを言ってきたわけじゃないが、それでも翔平は会社にいるだけで心がすり減るようになっていった。
