チリの銅鉱山が稼働間近 年5万トン体制へ前進
今後の注目点が銅事業です。銅はAIデータセンターなどの需要から市況が高騰しており、主な非鉄金属株は大きく上昇しています。日本は銅精鉱の全量を輸入に頼っているところ、政府は「エネルギー基本計画」において30年までにベースメタルの自給率を80%以上とする目標を掲げており、国策による追い風も期待されます。
日鉄鉱業の銅事業で注目されるのがチリのアルケロス鉱山です。11年から参入し23年に開発を決定した長期計画であり、現在は権益の80%を保有しています。日鉄鉱業の銅鉱山は同国のアタカマ鉱山が主力で、銅量換算で年1.3万トンを生産しているところ、アルケロス鉱山は年1.5万トンを見込む大型プロジェクトです。
アルケロス鉱山の開発は最終段階にあり、今期(27年3月期)にも操業開始を予定します。業績への貢献は、通期で寄与する28年3月期から本格化する見通しです。
日鉄鉱業はほかにも複数の開発を進めており、フィジーやペルー、サウジアラビアでも銅鉱山の調査を進めています。同社は34年3月期までに年5万トン以上の生産を目指しており、石灰石に次ぐ第二の柱として銅鉱山への投資を進める方針です。