前回のコラムでは、金融教育の受講経験率は全年代で約3割にとどまる一方、学習指導要領改訂を契機に若年層で顕著に増加し、今後は若年層が牽引する形で浸透が進むこと、さらに社会人向けでは企業型DC制度が重要な役割を果たしていることが分かりました。

今回は、さらに一歩踏み込んで、学んだ経験がある人における「学んだ内容」を分析していきます。

●詳細記事:【金融教育は若者ほど浸透している…全国1万人調査で明らかになった世代間格差】

学んだ内容は、 1位:家計管理、2位:資産形成、3位:ライフデザイン

金融教育の受講経験者に「学んだ内容」を聴取したところ、全年代では、1位:家計管理、2位:資産形成、3位:ライフデザインとなり、それぞれ3-4人に1人が経験していることが分かりました(図表1)。

20代も「家計管理」「ライフデザイン」に関するテーマが上位となりましたが、特に「お金の借り方」「お金の使い方、金融トラブル」「税・社会保障」「経済の仕組み」に関する学習経験割合が他の年代に比して顕著に高い傾向となりました。これらの内容は、家庭科や公民科などでの学習経験が背景にあるものと推察されます。

一方で、40-50代では、「資産形成」、60代では「公的年金」に関するテーマの学習経験割合が最も高い結果となりました。

【図表1】年代別 金融教育受講内容(対象:金融教育受講経験ありと回答した人) 

 

※複数回答可

(出所)特に出所を示していない場合、資産のミライ研究所「住まいと資産形成に関する意識と実態調査」(2025年)よりミライ研作成