二人以上世帯は保険の存在感も

次に50代二人以上世帯の金融商品ごとの保有額をみていこう。

50代の金融商品(種類別)保有額ランキング(二人以上世帯)

50代の金融商品(種類別)保有額ランキング(二人以上世帯)を表した図表
 
出所:金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査2025年」(※金融資産保有世帯、実数838人)よりFinasee編集部作成 
 

1位 預貯金 786万円(うち定期性預貯金371万円)
2位 株式 514万円
3位 生命保険    297万円
4位 投資信託    266万円
5位 個人年金保険 166万円
6位 債券 110万円
7位 財形貯蓄 84万円
8位 損害保険 53万円
9位 その他金融商品 39万円
10位 金銭信託 29万円

出所:金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査2025年」(※金融資産保有世帯、実数838人)よりFinasee編集部作成

二人以上世帯の金融資産内訳は、1位が「預貯金」で786万円と、生活基盤を安全資産で守る意識が表れている。次いで2位に「株式」(514万円)、3位に「生命保険」(297万円)が続く。単身世帯と比べて特徴的なのは保険商品へ振り向ける資金が多い点。株式や投資信託による積極的な運用を行いつつも、一方で万が一への備えも忘れない。家族の未来を見据え、リスクを分散している様子がうかがえる。

インフレ時代、50代で投資を諦めるのはまだ早い

人生の折り返し地点を迎えた50代。単身世帯の預貯金は573万円だが、株式と投資信託を合わせると512万円と預貯金に迫るボリュームとなる。二人以上世帯では預貯金786万円に対し、株式だけでも514万円。投資信託266万円を合わせると780万円とほぼ同額だ。老後が現実味を帯びる中、「貯める」だけでなく「増やす」ことにも余念がなさそうであることが分かる。

50代はリタイアにはまだ早い年代だ。運用期間を70代まで見据えれば、余剰資金を株式や投資信託へ振り向ける時間は十分にあるだろう。インフレへの備えとしても、50代でも投資を諦めない姿勢が必要となりそうだ。

<調査概要> 調査名/「家計の金融行動に関する世論調査2025年」(金融経済教育推進機構) 調査時期/令和7年6月20日~7月2日 調査対象/単身世帯:全国2,500世帯(20歳以上80歳未満で単身で世帯を構成する者)、二人以上世帯:全国5,000世帯(世帯主が20歳以上80歳未満で、かつ世帯員が2名以上)、調査方式/インターネットモニター調査