オンラインで可能になるiDeCoの各種手続きとは?
iDeCoの手続きは郵送がメインという印象を持つ人も多いのではないだろうか。その手間はiDeCoでの運用のハードルを高くしている一因でもあるだろう。その不便さを解消するため、iDeCoの手続きのオンライン化が進んでいる。具体的には、2023年10月から開始されている「iDeCoオンライン手続きサービス」が「e-iDeCo(イーイデコ)サービス」へと名称を変え、2025年10月20日から各種変更の手続きがオンラインで可能になる。対応可能な運営管理機関は順次、拡大されていく予定だ。
e-iDeCoはマイナポータルを活用したサービスで、パソコンやスマホから次の手続きが可能になる。
オンラインで可能になるiDeCoの手続き
・掛金額の変更…月額の掛金を変更できる(年単位拠出への変更はできない)
・住所・氏名の変更
・被保険者種別の変更…転職や離職などでiDeCoの加入者区分が変わる場合、変更できる
・掛金引落口座の変更…個人払いの場合のみ可能
・資格喪失届…掛金の積立をやめる場合、提出する
また、既にオンラインで可能だった小規模企業共済等掛金払込証明書の電子データ取得についても、引き続き利用が可能だ。
2027年からの掛金上限額アップにもメリット
なおe-iDeCoのサービスを利用するにはアカウントの作成が必要だ。アカウント作成やログインにはマイナポータルを利用するため、マイナンバーカードが必須となる。また既にiDeCoオンライン手続きサービスでアカウントを作成済みの場合は、新たに登録する必要はない。
iDeCoの各種手続きはこれまで、運営管理機関や国民年金基金連合会などから書類を取り寄せ、郵送で送付する方法が多く、その手間が加入者の負担となっていた。e-iDeCoサービスの開始により、利便性の向上が大きく期待できる。
特に掛金額の変更は、2027年1月からの掛金上限額アップに向けて、検討する人が増えると見込まれる。手続きがオンラインで可能となることは大きなメリットといえるだろう。
