若い人は少額の出費で幸せや思い出をたくさん作ることができる

若い人は中高齢者に比べればあまりお金がありません。学生の使えるお金はバイト代の範囲でしょうし、20歳代はまだ給料も低いですから、遊びに使える金額も自ずと限界があります。

しかし、長い人生における「いつまでも残る感動や思い出」というのは、そうした学生時代、若手社会人時代の経験に起因しているものが多かったりします。

人生初めてのデートを学生時代に経験した人は、おそらくその1日を何歳になっても思い出せると思います。実際に使った金額は、ファーストフード、映画館、ファミレスのようにそれほど高額ではありません。1日の予算は5000円以下かもしれません。しかし、その1日の記憶や感動は(あるいは失敗も)、強く心に刻まれるはずです。

大学生あるいは新社会人の時期に、友人と出かけた旅行もそうです。予算は少額であっても、楽しい時間や経験が何十年も記憶に残ります。バス内で宿泊するような弾丸スキーツアーだって、20年も経てば楽しい思い出です。

ウェルビーイングの観点では、投じたお金で幸福度が決まるのではなく、そこからあなたが得た感動の方が価値があると考えます。

案外強く記憶に残るのは「金額ベース」ではなく「思い出ベース」で自分を動かしたかどうか、なのです。

ウェルビーイングが持続的な幸福であるとすれば、まさにここにおいて金額は関係ないことが分かります。

あなたがもし、学生時代や20歳代を過ごしているなら、予算は少なくても、こうした経験・感動のために出費してみるといいでしょう。まさに「5000円で一生の感動が残る」ことがあるのです。