運用成績「プラス着地」予想が6割を超える

今年の日本株は前半こそ史上最高値を更新したものの、8月以降は不安定な展開が続いた。投資を始めたタイミングによって運用成績が明暗を分けたかもしれない。少し早いが、個人投資家の着地予想を見てみよう。

調査によれば、「プラス着地」(=「大幅にプラス着地」+「ややプラス着地」)を予想する人は61.9%に上った。これは前回トランプ大統領が当選した後に株価が大幅に上昇した2017年以来の高い水準だ。年代別では、20代が64.9%と最も高く、40代が64.4%で続く。

出所:「日本株式市場の振り返りと展望に関する意識調査2024」スパークス・アセット・マネジメント調べ

プラス着地の勝因として最も回答者数が多かったのは「動じない・一喜一憂しない」で34人。「放置・ほったらかし投資」が31人、「長期保有・長期投資」が26人と続く。8月の株価の大暴落では、保有株を投げ売りした人もいたと聞く。情報に振り回されずに冷静に判断し、ほったらかしも含めて長期投資に徹したことが奏功したと感じている人が多いようだ。