新NISAの「成長投資枠」でおすすめの投資信託は?

セゾン・グローバルバランスファンド(セゾン投信)

こちらも「農林中金<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶね」と同様、1本のファンドで1800万円の枠を満たすならという前提で選んでみました。「おおぶね」が米国株式のみに投資するのに対し、このセゾン・グローバルバランスファンドは8本のインデックスファンドを通じて世界の株式市場と債券市場に分散投資するファンド・オブ・ファンズという形態です。

株式と債券の比率はおおむね50%:50%を維持するため、基準価額の変動リスクは小さめ。その分、株式投資によるリターンの最大化は期待できませんが、マーケットが大きく荒れた時でも値下がりリスクを抑えた運用が期待できます。

本来、運用資産のリスクコントロールは自身が保有している資産ポートフォリオ全体で行うべきであり、個別ファンドの運用を通じてリスクコントロールする必要はないと考えますが、これから資産形成を始める人にとっては、基準価額が大きく下げたりすると驚いてしまい、続けるべき資産形成を途中で止めてしまう恐れがあります。

この点、同ファンドは株式と債券への分散投資が効いているので、値動きは比較的安定しています。まずはこのファンドで資産形成を進めるとともに、もし、もっとリスクが取れると思ったら、課税口座で現物株式に投資すれば良いでしょう。