2022年11月、SBI証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」の概要

SBI証券の11月ランキング1位は、「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」だった。同ファンドは「バンガード・S&P500ETF」を通じて米国を代表する株価指数であるS&P500種指数(円換算ベース)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。10月は9.68%のプラスリターンとなったが、11月末の基準価額は17,757円と-4.8%のマイナスリターンとなった。S&P500種指数は11月に約5%上昇したが、急激な円高・ドル安がマイナス要因となったのだ。10月までは円安・ドル高が同ファンドのプラスリターンに寄与してきたが、11月以降は急激な円高が進んでいる。12月以降、資金流入額に変化があるかどうかに注目だ。

■SBI・V・S&P500インデックス・ファンド  
基準価額 18,644円
信託報酬 0.0938%(年率・税込)
純資産残高 7,366.57億円
<騰落率>
1カ月 9.68%
3カ月 5.79%
6カ月 7.91%
1年   11.93%
※10月末時点

全体を見て:国際株式型ファンドが人気

SBI証券では11月も国際株式型(海外株式型)ファンドが人気で、上位10ファンド中、7つが国際株式型ファンドとなっている。ランキング2位の「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は、「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)」に連動する投資成果をめざすインデックスファンドで、このファンド1本で全世界の株式に国際分散投資できる便利なファンドだ。10月は+8.1%のプラスリターンとなったものの、11月末時点における基準価額は17,017円と、10月末の17,321円に比べて-1.8%となった。ただ、全世界の株式に分散投資してリスクを抑えた運用ができるので、12月以降もSBI証券のランキング上位に入る可能性は高いだろう。

■eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
基準価額 17,321円
信託報酬 0.1144%(年率・税込)
純資産残高 7,391.8億円
<騰落率>
1カ月 8.1%
3カ月 3.4%
6カ月 4.6%
1年    4.8%
※10月末時点