2022年9月、SBI証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。
第1位「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」の概要
SBI証券の9月ランキング1位は、「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」だった。同ファンドは、米国を代表する株価指数であるS&P500種株価指数(円換算ベース)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。同ファンドの基準価額は9月12日に18,712円まで上昇し、最高値を更新した。 円換算ベースのS&P500種株価指数を対象にしているため、円安・ドル高がプラスに寄与したからだ。 ただ9月のS&P500種株価指数は大きく下落し、年初来安値を更新。為替相場に関しても、9月22日に政府・日銀が24年ぶりとなるドル売り・円買いの市場介入を行ったことで、これまでのような円安の勢いが止まっている。10月以降、同ファンドの資金流入額に変化が起きるかどうかに注目している。
■SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
基準価額 17,794円
信託報酬 0.0938%(年率・税込)
純資産残高 6,504.23億円
<騰落率>
1カ月 0.96%
3カ月 3.99%
6カ月 9.76%
1年 12.27%
※8月末時点
全体を見て:国際株式型ファンドが人気
SBI証券では、9月も国際株式型(外国株式型)ファンドの人気が高く、上位10ファンド中、5つが国際株式型ファンドとなっている。 ランキング2位の「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は、「 MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)」に連動する投資成果をめざすインデックスファンドで、これ一本で全世界の株式に国際分散投資できる。9月は米国の主要3指数がそろって年初来安値を更新し、米国株の下落リスクは高まっている。同ファンドはS&P500種株価指数を対象にしたインデックスファンドより幅広い銘柄に分散投資できるので、よりリスクを抑えた運用が可能だ。10月以降も、同ファンドがSBI 証券のランキング上位に入る可能性は高いだろう。
■eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
基準価額 16,909円
信託報酬 0.1144%(年率・税込)
純資産残高 6,476.4億円
<騰落率>
1カ月 0.9%
3カ月 2.2%
6カ月 7.2%
1年 6.9%
※8月末時点