2022年7月、七十七銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。
第1位「日経225ノーロードオープン」の概要
七十七銀行の7月ランキング1位は、「日経225ノーロードオープン」だった。同ファンドは、日経平均株価(日経225)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。7月の日経平均株価は上昇した。6月は20日に25,520.23円まで急落したが、その後は上昇しに転じ、7月後半には28,000円近辺まで上昇したのだ。ただ、日経平均株価に連動するインデックスファンドは、株価が上昇する局面で売りが増える傾向にある。7月は「日経225ノーロードオープン」から約200億円の資金が流出した。これは、国内公募追加型株式投資信託(ETF除く)の中で最大である。七十七銀行ではランキング1位になったが、全体では売りが優勢になったのだ。8月に入っても国内の株式市場は堅調な展開が続き、日経平均株価は29,000円台を回復する水準まで上昇している。同ファンドからの資金流出が、8月も続いているかどうかに注目している。
■日経225ノーロードオープン
基準価額 19,998円
信託報酬 0.55%(年率・税込)
純資産残高 2,194.76億円
<騰落率>
1カ月 5.26%
3カ月 3.62%
6カ月 3.78%
1年 3.03%
※7月末時点
全体を見て:「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」シリーズが人気
七十七銀行では、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」シリーズが人気だった。同シリーズは、マイクロソフトやアマゾン・ドット・コムといった米国の成長株に投資するアクティブファンドである。ランキング4位の「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」は、国内公募追加型株式投資信託(ETF除く)の中で最大の純資産残高を誇る。5、6月は基準価額の下落により分配金が0円だったものの、7月の分配金は100円と3カ月ぶりに分配金が支払われた。2022年になり米国成長株は下落が続いていたが、同ファンドの7月の騰落率は+7.4%と高いリターンになっている。8月以降も米国株式市場の堅調な展開が続くかどうかに注目だ。
■アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型
基準価額 10,943円
信託報酬 1.727%(年率・税込)
純資産残高 1兆8,672億円
<騰落率>
1カ月 7.4%
3カ月 4.7%
6カ月 4.1%
1年 2.1%
※7月末時点