2022年6月、SBI証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」の概要

SBI証券の6月ランキング1位は、「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」だった。同ファンドは、米国を代表する株価指数であるS&P500種株価指数(円換算ベース)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。S&P500種株価指数は上半期(1~6月)に20.36%安となり、下落率は上半期で1970年以来の大きさとなった。ただ、同ファンドの6月末の基準価額は16,767円で、2021年12月末の17,606円と比べて半年間の下落率は4.8%にとどまっている。同ファンドは円ベースのS&P500種株価指数を対象にしているので、円安・ドル高が進んだことにより損失が限定的だったのだ。日米の金利差から円安傾向はしばらく継続する可能性が高いと考えられるので、同ファンドへの買いが今後も継続する可能性は高いだろう。

■SBI・V・S&P500インデックス・ファンド  
基準価額 17,112円
信託報酬 0.0938%
純資産残高 5,701.91億円

<騰落率>
1カ月 -0.96%
3カ月  5.55%
6カ月  1.25%
1年   16.69%

※5月末時点

全体を見て:ランキングのトップ3は変わらず

6月のランキング1位「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」、2位「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」、3位「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の順位は、5月と同じだった。ランキング2位の「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果をめざすインデックスファンドで、これ1本で全世界の株式に分散投資できる。5月は4月とほぼ変わらずのリターンだったが、6月末の基準価額は16,241円と、5月末の16,553円に比べて1.9%の下落となった。ただ、「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2021」でも1位に選ばれている人気ファンドなので、7月以降も同ファンドがSBI証券のランキング上位に入る可能性は高いだろう。

■eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
基準価額 16,553円
信託報酬 0.1144%
純資産残高 5,357.9億円

<騰落率>
1カ月 0.0%
3カ月 5.0%
6カ月 1.1%
1年    9.6%

※5月末時点